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借入を雪ダルマにさせない、本当の決断力とは?

借入を雪ダルマにさせない、本当の決断力とは?

★ポイント
・借入が雪ダルマ式に膨張しないように、明確でスピーディーな決断力は重要です
・先を見通せれば決断なんて不要、決断力より「洞察力」ともいえます

借入が雪ダルマ式に増加する理由

多重債務者になる人の典型的なパターンとして、借金を借金で返済してしまうということがあります。借金が必要となるきっかけは、誰にでも訪れます。例えば、売上先からの入金遅れ、や、ケガや病気による一時的な売上減少などです。こういった時に、余裕資金があれば問題ないでしょう。また、支払先に頭を下げて期限を延ばしてもらったり、経費削減をしたりなど知恵を絞ることで対応できればOKです。この時に何の努力もせずにそのまま安易に借入に頼ると、その後雪ダルマ式に借金が増える可能性があります。

最初に金利10%で100万円を借りて、1年後の期日に返済ができなくて他から100万円+100万円×10%=110万円を借りたとします。ではこの場合、さらにその1年後に返済すべき元本と金利はいくらでしょうか?答えは、金利の計算が「単利」ではなく「複利」となり、110万円(元本)+110万円×10%(金利)=121万円です。これだけみると、そうインパクトがないように思うかもしれませんが、10年後には借金総額2,593,742円となります。

食い止めるために必要な本当の決断力とは?

こういったことにならないために、経営者には本当の「決断力」が必要だと思います。では一体、本当の決断力とは何でしょうか。よくいわれるのは、「よしこの方針で行こう!」のような明確でスピーディーな意思決定能力です。しかしよく考えてみると、この先がよくわからない状況で(博打的に?)何かを決断することが、真の決断力といえるのでしょうか。

それよりも、この先の業界動向や経済動向等を出来るだけ詳しく調べて、その中にある「必然性」を見つけることに注力すべきではないかと思います。
何かを決断しなければいけない時には、「必然的にこうなる」という既成事実がいくつかその周辺にあるはずです。そしてその必然性の理由を見つけることが「洞察力」です。先を見通せれば決断なんて不要、決断力より「洞察力」だともいえます。

借入が雪ダルマになるケースでも、そもそも余裕資金を残していなかったことや、売上入金遅れをより早く気付けなかったこと等そうなるはずの必然性がいくつもありますね。そしてその理由は、経営者の甘い金銭感覚や与信管理の未整備等ということになります。これらを正すことこそが、本当に重要なことです。

2012.12.1執筆

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

今村 仁

今村 仁

「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。

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